8月11日 ・ 山の日

かれこれ3年が経つけれど、全然完成しない山の家、、、

そもそもゴールを決めていないのだから当たり前なのですが、アレをやってみたらコレもやってみよう! コレができるようになったからアレもやってみようと、、、行ったり来たりしながら進んではいます。

洋服の場合は自分たちの都合だけでそんなことをしていたら、取引先や仕入れ先の方々に迷惑をかけてしまうので同じようにはナカナカできないのですが、そういう作り方も良いなと思えるようになったのは私たちが勝手に「誠塾」と呼んでいる大工さんに習いながら進めてきた山の家の改修工事からなのかなとも思っています。

最近は仕入れ先の方も頻繁に訪れるようになっていて、遠いのに都心の目黒ではなく秋川渓谷まで来てくれるのは、きっとそういうことを感じ取ってくれているのだろうなと勝手に理解しています。


時代に合わせて、少しずつ洋服の作り方も変えていて、、、

ミニマムの大きい化繊を使ったアイテムは数をもっともっと作ることで買いやすい値段にしています。物価高の世の中ですが私たちの服は逆に少しずつ値下がりしていて、一枚ではなく二枚買ってくださるお客さまも増えていることが嬉しいです。 気候変動の影響で夏場は選ぶ服もですが、着替える頻度というのも増えているので。

少し話はずれちゃうけれど、少量生産・天然繊維至上主義のようなメーカーもありますが、少し意地悪な見方をすると1000メートル単位でやってくる化繊のロットをクリアできなかったり、縫製工場に数を出して在庫のリスクを自分で持つ覚悟がないだけなのでは?とも思ってしまいます。 天然繊維であれば、糸から作っても数百メートル単位で出来ることもありますし、なんなら1着から染めることだってできる。 100万円くらいする特殊なミシンを買いそろえなくても直線ミシンとロックミシンさえあれば縫うことができますから。

出来ないことと、出来るけれど選ばないことは全然違うので、では化繊でもやってみたら? ユニクロのように数を作って買いやすい値段で提供してみたら?と問いかければ、おそらく「大量消費につながるから」といった言い訳が返ってくるのでしょうが、何かを否定するのであれば、一度は自分でも出来るところまでやってみないと、あまり説得力がないように思います。

もちろん、私たちもまだ出来ていないことばかりなのですが、出来ないことを思想に置き換えるのではなくて出来るようになってから選びたいとは思います、、、山の家の改修工事みたいにね。

一方で、天然繊維を使ったアイテムは、育てた綿や収穫した木や藁、藍など、自分たちの手垢が付いたものにしていこうと思っています。拘った服は自分たちが作らなくても作るメーカーは沢山あると思いますし、「糸から作っています!」と謳っていても、いや、実際に作っているのはあなたではなく工場の方たちでしょう? 生地を開発したのも、あなたではなく工場の方たちでしょう?と思ってしまいますし、、、(笑) たとえ市場から求められていたとしても、そういうふうにはなりたくないし、そういうふうに思われたくない。少なくとも、自分たちがどこまで手を動かし、誰が何を作ったのかは、曖昧にせずにいたい。

少しというか、だいぶ話はそれましたが、いよいよ8月11日(山の日)に秋川渓谷のお店を開けてみます。まだ扉も付いていなかったり作業用の工具が散らばっていたりしますが何でもきれいな部分だけではございませんので、、、特にイベントらしいことをする予定もなく特別なものもご用意せずに普段の日常そのままにお迎えいたします! きっと山羊も亀も普段どおりに草を食べているでしょうし鳥や虫も相変わらず飛んでいます。

そのような感じでよろしければ是非是非に。

その後は東京のお店と京都のお店をしっかり開けてみます。

世の中はセールの時期みたいですが、セールで買えることが理由になるものだったら、Amazonや楽天のような便利なサイトで選べば良いんだよな、、、自分だったら。そうではない店として選ばれる理由は、取り扱う物の良し悪しだけではなく別のところにもちゃんと必要なんだよな、、、と山の夜が静かすぎて色々と思ってしまう今日この頃です。